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英語は「語順」がすべて!語順で意味が決まる

公開日: : 英語の勉強法

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世界には様々な言語がありますが、すべての言語は主に3種類に分けることができます(詳細は後述)。

日本語と英語が全く違う言語のように感じるのは分類が異なっているためなのです。

もし日本語と英語が同じ分類だったら日本人は英語の習得にここまで苦労はしていなかったでしょう。

この記事では言語の分類から日本語と英語の違いを知り、英語においては「語順」がすべてと言われる理由を説明していきたいと思います。

photo credit: twicepix via photopin cc

日本語の特徴「膠着語」

日本語というのは「〜は」「〜を」「〜に」といった助詞と呼ばれるものを単語にくっつけることによって言葉に意味の役割を持たせています。

例えば、「太郎は花子にプレゼントを渡した」という文章では太郎は「主語」の役割を果たしていることがわかります。なぜなら「〜は」という助詞がついているからです。「プレゼント」は太郎から花子に渡されたものです。動詞の動作が及ぶ対象を示す言葉を「目的語」と呼びます。プレゼントが目的語だとわかるのも「〜を」がついているからです。もし「プレゼントは花子に渡された」という文章になったら、プレゼントは「主語」になります。

このように「〜は」や「〜を」がつくことで役割が決まります。そのため語順を入れ替えても意味が通じます。

「太郎はプレゼントを花子に渡した」

「花子に太郎はプレゼントを渡した」

「プレゼントを花子に太郎は渡した」

どの文章も同じ意味を表していることがわかります。これが日本語の特徴であり、日本語のような言語を「膠着語(こうちゃくご)」と呼びます。

英語の特徴

日本語は助詞があるおかげで語順を変えても問題はありませんでしたが、英語はどうでしょう?

“Taro gave Hanako a gift”

「太郎は花子にプレゼントを渡した」を英語にすると上のようになります。日本語なら助詞を見ることで主語や目的語を判別できましたが、英語ではどこを見れば「主語」「目的語」を判別できるでしょうか?ほとんどの人は「Taro」が「主語」とわかっているとは思いますが、なぜTaroが主語とわかるのでしょうか?

“Taro gave Hanako Tom”

次にもしこのような文章があったときどのように訳しますか?「太郎は花子にトムをあげた」か「太郎は花子をトムにあげた」なのかどっちになるでしょうか?

英語には「助詞」がないため、助詞で意味の役割を決めるということはできません。では、何によって意味の役割が決まっているのかと言うと「語順」です。

英語は「主語」→「動詞」という順番が決まっています。Taroが動詞の前にあるから「主語」だとわかるのです。

“Taro gave Hanako Tom”は「太郎は花子にトムをあげた」が正解になります。なぜ「花子に」なのかというと、英語では「〜に」に当たる言葉が「〜を」に当たる言葉より先にくると決まっているからです。これはいわゆる「SVOO」と呼ばれる文型です。最初のOは「〜に」という意味役割をもっており、2番目のOは「〜を」という意味役割を持っています。

もしTomを先にもってきたら「トムに」という意味になってしまいます。語順で意味が決まってしまうためトムを先にもってきて「トムを」の意味を表すのは不可能なのです。しかし、英語には「語順」以外にも意味に役割を持たせてくれる言葉があるのです。それを使えばTomを先にもってきても「トムを」の意味を表すことが可能になります。

“Taro gave Tom to Hanako”

これは「太郎はトムを花子にあげた」という意味です。英語には「〜に」に当たる言葉が「〜を」に当たる言葉より先にくるという語順のルールがありましたが、この文ではそれを破っています。Tomが先にきているにも関わらず「トムを」を意味しています。

なぜこれが許されるのかというと「前置詞 “to”」があるからです。「前置詞」は単語に意味役割を与えてくれます。toがあることで「花子に」という意味が生まれます。先ほどの文章は「SVOO」だと言いましたが、この文章は「SVOO」にはなりません。「SVO」になります。

英語は語順と前置詞で意味の役割が決まってしまうため、日本語のように語順をでたらめにすることはできないのです。つまり、語順ですべてが決まるということです。もし語順が変わるようなことがあったら、その裏にはなにかしらの感情・意図があります。(疑問文や感嘆文など)

なぜ語順と前置詞で意味が決まるようになったのかをここからは説明していきたいと思います。

屈折の消滅

日本語は「膠着語」と先ほど言いました。膠着語の他に「屈折語」と呼ばれる言語があります。「ドイツ語」や「フランス語」などヨーロッパの言語の多くが「屈折語」です。

屈折語とは動詞の形や冠詞・名詞・形容詞の形などが変わる言語のことです。

ドイツ語を見てみましょう。

“Der Vater liebt den Alkohol” 「その父親は酒を愛している」

Derは「The」、Vaterは「父親」、liebtは「愛する」、denも「The」、Alkoholは「アルコール」です。

ドイツ語は語順で意味が決まっているわけではありません。そのため”Den Alkohol liebt der Vater”と語順を入れ替えても「その父親は酒を愛している」という意味になるのです。※ドイツ語では動詞は配置が固定で変えることはできません。

「主語」「目的語」が何によって決まっているのかというと語形の変化によって決まります。

DerとDenという単語はもともと同じ単語で英語なら「The」に当たります。しかし、同じ単語にもかかわらず形が違います。

このDerという形とDenという形で意味役割が決まるのです。「Der Vater」なら「父親”は”」という主語(主格)の意味になるのです。もし「Den Vater」になったら「父親”を”」という目的語(目的格)に当たる意味になります。Alkoholは「Den Alkohol」なので「酒を」という意味になっています。

単語の形を見れば「主語」なのか「目的語」なのかわかるため、少し語順を変えても意味は変わりません。これが屈折語の特徴です。

英語ももともとは屈折語であり、名詞の語尾が変化していました。そのため単語の形を見ればそれがどんな意味を表しているのかわかったのです。つまり昔は語順の言語ではなかったのです。

しかし、徐々に屈折が消滅していってしまい、語順や前置詞で意味の働きを決める言語となりました。ちなみに昔の屈折の名残が今でも残っています。人称代名詞(I,He, Sheなど)の変化や動詞の3単現の「s」、be動詞の変化などがそれに当たります。

ちなみに語形の変化がなく、語順や前置詞、文脈などで意味の働きを示す言語を「孤立語」と言います。ベトナム語などが孤立語に当たります。

英語は屈折語でありながら、孤立語の特徴ももった言語なのです。(膠着語の特徴も少し持っている)

 

まとめ

・英語には助詞がなく、屈折も消滅してしまった。

・そのため、語順や前置詞で意味が決まる言語になった。

・語順を変えると意味が変わってしまう。語順を意図的に崩したときはその裏に感情・意図がある。

 

英語における「語順」の大切さがわかりましたでしょうか?英語を学び直す方や勉強している方は「英語は語順で決まる」ということを絶対に覚えておいてください。英文法で最も大切なのは「語順」です。

英語は語順が大切だということをしっかり意識させてくれる文法書が「一億人の英文法」です。英語の語順をもっと意識したいという方は「一億人の英文法」を読んでみることをオススメします。

1億人の英文法に書かれている言葉を紹介します。

英語は「配置のことば」です。文のどこに要素を配置するかが大変重要なことばです。簡単な配置原則を知ることによって、容易に英語文を口にすることができるようになります。場所と意味がガッチリ結び付いた配置の言葉。それが英語です。


一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法

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